EA『Aegis』マニュアル完全版

EA『Aegis』マニュアルをご覧になられたと思います。

マニュアル通りに淡々と運用していけば、原資回収、さらに利益を積み重ねていけるかと思います。

しかし、Aegisを運用すれば必ず資金を増やせるというわけではありません。

未来の相場を100%当てることは誰にもできないですし、適切な運用ができていないと損失を出してしまう可能性も増えてしまいます。

これはAegisに限らず、他のどんなEAを使うにしても同様です。

なので今回は、追加コンテンツとして

Aegisでさらに精度高く爆益を得ていくための運用方法やテクニックについてお伝えしていきます。

Aegisについての考え方

EAはあくまでFXでお金を増やすためのツールであり、

銀行預金の利息のようにリスク無しで絶対にお金が増えるというようなものではありません。

EAはエントリーと決済を自動で行ってくれるツールになります。

そのため、ツールであるEAをうまく使いこなすことが重要です。

EAをうまく使いこなすには、特徴や使い方を知っておく必要があります。

Aegisの主な仕様はEA『Aegis』マニュアルに記載しましたが、マニュアルだけで理解するのは難しいと思います。

したがって当コンテンツでは最初に、Aegisの特徴についてわかりやすいように書いていきます。

Aegisの特徴

Aegisは、レンジ相場に強く、トレンド相場に弱いナンピンマーチンEAです。

レンジ相場:価格が一定の範囲内で上下する相場
トレンド相場:価格が一方向に継続的に動きつづける相場

上下どちらかに動いた相場が、相場の戻り(反発や反落)で利確できるシステムとなっています。

buy(買い)とsell(売り)の両建てでポジションをとるため、上下どちらの方向に動いても問題ありません。

図のように、ある一定方向に相場が進むとナンピンポジションをとっていき、

設定した条件の値まで相場が戻ると全ポジションがまとめて利確決済されます。

ナンピンポジションは倍のロット数でポジションをとっていくため、少ない戻りで利益が出せるというシステムです。

赤点線:sellポジション
青点線:buyポジション
左向きピンク色三角:決済ポイント

上のチャートように相場がある一定の範囲内で上下している限り、エントリーと決済を繰り返して資金が増えていきます。

しかし、短時間で相場が大きく動く場合や、

一方向に相場が動きつづけて戻りが少ないトレンド相場では、

ナンピンが進んで大きな含み損を抱えてしまい、損切りや最悪の場合ロスカットになってしまう可能性があります。

FXはレンジ相場が約7割、トレンド相場が約3割といわれていて、

トレンドが発生してもある程度戻りがあることが多いので、ほとんどの場合はEAに任せておいても利確できます。

ただし、一度でもこういう相場でEAを稼働して損失を出してしまうと、

今まで積み上げた利益を一気に失うという「コツコツドカン」になってしまいます。

そんなことにならないために、相場が大きく動くことが想定できるところではEAを稼働せず停止しておくことが重要です。

損失を避けることが最重要

Aegisを運用して資金を増やすのに最も重要なことは、損失を避けることです。

損失を避ける一番の方法は、危険な相場になると予想されるときにEAを稼働しないことになります。

EAを稼働しない方法は、

  • 自動売買をオフ(赤色)にして最初から稼働しない
  • パラメーター設定により、危険な相場になる前に停止する

という2つがあります。

最初から稼働しない場合は、自動売買をオフ(赤色)にしておくだけです。

稼働してから停止する場合は、パラメーター設定値による稼働時間の管理が必要になります。

Aegisの重要なパラメーター

Aegisでいくつかの重要なパラメーター(設定値)について、補足情報を加えておさらいしておきます。

参考:EA『Aegis』マニュアル

初期Lotサイズ

初期Lotサイズによって全体の取引量が変わってくるため、とても重要なパラメーターです。

ここで設定した初期ロットサイズで最初のエントリーをしてから、

ナンピンをするごとに倍のロットサイズでポジションを持っていきます。

つまり、この数値が大きいほど投資する金額が多くなるため、

ハイリスク・ハイリターンになるということです。

私の推奨通貨ペアで運用する場合、推奨証拠金はこちらなります。

推奨ロット数

ユーロドル:10万円毎0.01ロット

ポンドドル:15万円毎0.01ロット

ドル円:20万円毎0.01ロット

GOLD:30万円毎0.01ロット

ビットコイン:20万円毎0.01ロット

ナンピン幅(pips)

ポジションを持ってからナンピン幅で設定したpipsマイナス方向に動くと、ナンピン注文がされます。

ナンピン幅が小さいと利確までが近くなりますが、耐久性は低くなり、

ナンピン幅が大きいと利確までが遠くなりますが、耐久性は高くなります。

後述の利確幅(pips)と合わせて設定してください。

最大ナンピン回数

ナンピンを最大何回までにするかという設定になります。

最大ナンピン回数を少なくするとロット数を抑えられるため、耐久性があがりますが利確までの距離が長くなります。

最大ナンピン回数が多いと利確しやすくなりますが、ナンピンポジションが増えるたびにロット数が大きくなるため、最大損失額が多くなります。

利確幅(pips)

売り買いすべてのポジションのpipsの合計が、設定した利確幅の値を超えた場合に決済される仕様です。

狭くしすぎると決済時に損失を出してしまうことがあり、広くしすぎると利確までの距離が遠くなってしまいます。

基本的にはナンピン幅と同じ値にするか、ナンピン幅 − スプレッドの値にしておきましょう。

利確金額(円)

売り買いすべてのポジションの含み益(含み損)の合計が、設定した利確金額に達すると利確される仕様です。

主にポジションを早期に解消してリスクを抑えるための設定値として利用します。

後述するEA稼働中に停止するテクニックとして、重要な設定値になりますので覚えておいてください。

損切を行う

「true」に設定すると、設定した損切金額で損切りが実行されます。

「false」に設定すると、設定した損切金額に関わらず損切りはされません。

損切金額(円)

すべてのポジションの含み損の合計が、設定した金額に達すると全ポジションが決済されて損切りされます。

損切りになった場合、EAは新規のポジションを持たずにそのまま停止します。

損切りを行うの項目が「false」に設定されていると損切りされません。

損切り後はMT4を再起動し、EAを再設定すると稼働を再開します。

常時エントリー

「true」に設定すると、曜日や時間設定に関わらず、取引可能時間に常時エントリーされポジションを持ちます。
「false」に設定すると、曜日や時間設定で設定した時間以外はエントリーせず新規ポジションを持ちません。

稼働する時間を決めたい場合は「false」に設定し、新規取引開始曜日・時間と新規取引開始曜日・時間を設定してください。

新規取引開始曜日・時間

新規エントリーを開始する曜日と時間を設定するパラメーターです。

設定した時刻になると最初の両建てポジションからエントリーが開始されます。

曜日は「日曜日」〜「土曜日」から選んで設定します。

時刻は日本時間の 0:00〜23:59 の間で設定できます。

常時エントリーの項目を「false」に設定しておく必要があります。

新規取引終了曜日・時間

EAを停止するため、決済後に新規エントリーをしないようにする曜日と時間を設定するパラメーターです。

設定した曜日の時刻以降に利確した場合、新規の両建てエントリーをしません。

曜日は「日曜日」〜「土曜日」から選んで設定します。

時刻は日本時間の 0:00〜23:59 の間で設定できます。

常時エントリーの項目を「false」に設定しておく必要があります。

設定した曜日の時刻以降も、すでに保有しているポジションに対してのナンピンエントリーと決済(利確または損切り)は実行されます。
次の決済がされるまでは、EAは停止しないことを覚えておいてください。

以上のパラメーターは、損失を避けるために重要な設定値になりますので、しっかり抑えておいてください。

ここからがこの記事のメイントピックです。

Aegisは損失さえ回避できれば利益を出せるため、損失を避けることが最も重要になります。

損失を避けるために、危険な相場になることが予想される場面では、EAを稼働をしないことが大切です。

Aegisの停止推奨ポイント

以下、Aegisの停止推奨ポイントについて記載していきます。

重要な経済指標発表や要人発言

EA『Aegis』マニュアルにも記載しましたが、重要な経済指標発表や要人発言時には、相場が大きく動く可能性が高いので稼働を避けた方が良いです。

私が絶対に稼働を避けたいと思っているのは米国の、

  • 雇用統計
  • CPI(消費者物価指数)
  • FOMC(議事録は除く)
  • パウエルFRB議長の発言

になります。

この4つは発表内容によって相場が大きく動くことが多いため、ドル絡みの通貨ペアを運用する場合(推奨通貨ペアは全てドル絡み)は、稼働を避けた方が良いでしょう。

他にもアメリカ絡みの報道には注意が必要です。

2024年8月現在だと、2024年11月に行われる米大統領選挙やそれに関連する報道には要注意ですね。

加えて、運用する通貨ペアごとに、米国以外の経済指標も確認しておきましょう。

ドル円なら日本

ユーロドルなら欧州(と英国)

ポンドドルなら英国(と欧州)

になります。

注意する指標は、日本銀行、欧州中央銀行、英国中央銀行の政策金利や総裁の発言などです。

他には、日銀の為替介入にも注意しましょう。

為替介入がいつあるかのタイミングは発表がないのでわかりませんが、介入がありそうな状況は情報をみていると予想ができます。

特に円安に大きく触れたときや、160円台の大台に乗るというような節目のタイミングでは注意が必要です。

場合によってはその他の指標でも、相場の状況を見て停止することがあります。

事前に情報が得られるように、経済ニュースやFX・EA関連の話題を各種媒体やSNS、FXやEA関連のオープンチャットなどでチェックしておくのが良いでしょう。

週末の市場クローズ前

こちらもEA『Aegis』マニュアルに記載したものになりますが、週末の市場クローズ時にポジションを保有した状態のまま、週またぎでポジションを持つことは避けた方が無難です。

月曜の開場後は土日の事件やニュースや前週の相場からの影響を受けやすく、金曜夜はポジション整理のための決済が増えるため、相場が一方向に動きやすくなります。

ポジションを翌週に持ち越さないために、新規取引終了曜日・時間を早めの時間に設定しておきましょう。

私は新規取引終了曜日・時間を金曜0時〜朝8時ぐらいに設定するようにしています。

金曜に大きめの指標があるときは、木曜の夜20時ぐらいにするときもあります。

このあたりは状況に合わせて、臨機応変に対応するようにしてください。

トレンド相場

一方向に上昇、または下降がつづくトレンド相場で稼働をスタートしてしまうと、そのまま一方向に相場が進む可能性も高いため、損切りのリスクが高くなります。

例えば、下記のような相場です。

ユーロドル4時間足で右肩上がりの上昇トレンド

週初めの月曜日19日の時点で前週からの上昇トレンドが発生していて、その後も戻りが少ない上昇トレンドとなっています。

もし月曜日から稼働していたらナンピンが進んで利確できずに、大きな含み損を抱えてしまうことになっているでしょう。

そうならないために、トレンド相場のときはEAを稼働せずに様子を見て、レンジ相場になってから稼働するようにしてください。

トレンド相場なのかレンジ相場なのかを判断するには、1時間足、4時間足、日足といった長期足のチャートを見るのが良いです。

いろんな時間足を確認して、相場状況を判断してから稼働するようにしましょう。

相場が大きく動いた翌日や翌週

相場が大きく動いたときは指標発表当日だけでなく、翌日や翌週まで影響を受けて大きく動くことがあります。

指標発表が終わったからといって安心はできません。

指標発表後の再稼働は慎重におこないましょう。

また、指標発表以外で相場が大きく動いている場合も注意が必要です。

ボラティリティ(価格変動)が落ち着いたのを確認してから稼働しましょう。

月末月初

月末はポジション調整のため、相場が動きやすくなります。

また、月初は米雇用統計があるため、そういった影響も受けやすいです。

稼働は慎重に、早めの停止を心掛けましょう。

クリスマスから年末年始

クリスマスから年末年始は、市場の休場による流動性低下の影響で相場の変動やスプレッドの拡大が大きくなります。

基本的には稼働しない方が良いでしょう。

世界的ニュースや事件発生時

アメリカ以外でも世界的ニュースや事件があった際には、相場が大きく変動します。

例をあげると、

  • 2022年のロシアのウクライナ侵攻や、2023年のイスラエルとパレスチナの紛争など戦争による影響
  • 2020年の新型コロナウイルスの感染拡⼤を受けたコロナショック
  • 2016年のイギリスのEU脱退ブレグジット決定時

などになります。

これら世界的な事象発生時には、大きな相場変動がおきました。

事前にわかっている経済指標と違って突然起きるため、停止しておくのが難しいケースもありますが、このような相場が来たら早めに停止し、落ち着くまで稼働しないほうが良いでしょう。

VIX指数(恐怖指数)が高い状態

VIX指数とは、株式市場の「恐怖」や「不安」を表す指標で恐怖指数とも呼ばれています。

この値が30を超えているときは要注意で、ボラティリティが高くなることが多い(またはすでに高くなっている状態)です。

VIX指数が30以下になり、ボラティリティが落ち着いたのを確認してから稼働するのが良いでしょう。

>>現在のVIX指数を確認してみる

以上が私が意識している停止推奨ポイントになります。

  • 危険な相場が予想されるときには稼働しない
  • 危険な相場になる前に停止する

これを徹底して、損失を回避していきましょう。

Aegisの稼働管理方法

ここからは、Aegisの稼働管理について書いていきます。

EA稼働前であれば、自動売買をオフ(赤色)にしておけばEAは稼働しません。

稼働したあとに停止する場合は、パラメーター設定による稼働時間の管理が必要になります。

EAを稼働する前には、相場が大きく動く可能性の高い重要指標発表などの予定があるかを確認します。

確認のタイミングは、市場がクローズしている土日、または週はじめの月曜日が良いでしょう。

EAの稼働時間は、

  • 新規取引開始曜日と新規取引開始時間
  • 新規取引終了曜日と新規取引終了時間

のパラメーターで設定します。

私の場合、推奨停止ポイントがない週では、月曜のロンドン時間開始後から稼働し、金曜日の利確で終了するように設定しています。

例)月曜日16:20から取引開始、金曜日8:00以降の利確で停止

推奨停止ポイントがある場合は、回避できるように設定値を調整して稼働します。

例)月曜23時と金曜21時半に重要指標発表がある場合

火曜0:20から取引開始、木曜20:00以降の利確で停止

稼働開始の目安としては、指標発表から1時間後ぐらいが良いと思います。

ただし、相場変動が大きい場合やトレンドが発生している場合は、相場が落ち着くまで稼働をしない方が良いです。

停止時間設定の目安は、指標発表の1日前〜12時間前ぐらいが良いと思います。

運用通貨ペアのボラティリティや利確の頻度などから判断して、適宜調整をしてください。

例)ボラが低いユーロドルは26時間前、ボラが高いGOLDは16時間前に終了時間を設定など

ポジション保有中の損失回避について

次に、ポジション保有中の損失回避について書いていきます。

稼働時間の設定をすることにより、上記であげた停止推奨ポイントに稼働しないことで、危険な相場をある程度回避することが可能です。

しかし、それでも予期せぬ相場変動によりナンピンが進んでしまい、多くのポジションを持った危険な状態になってしまう場合があります。

また、停止したい時間帯に利確できずに、重要指標発表前や週末の取引終了時間前にポジションが残ってしまう場合もあるでしょう。

そのままでも利確できるケースは多いのですが、もしマイナス方向に大きく動いてしまうと、損切りやロスカットとなり大きな損失を出してしまうことになりかねません。

こういった損失を防ぐために、そのままEAに任せておくのではなく、稼働中に設定変更など手動で対応することで、損失の可能性を減らすことができます。

ここからは、危険な状態になった時やポジションが残ってしまっている際に、損失を抑えるための対処法やテクニックについて解説します。

ポジションを多く持ってしまったときの損失回避テクニック

目安としては片側5〜6ポジション以上または、証拠金に対して10%以上の含み損が発生したときです。

このときの対処法は、

  • 利確金額(または損切金額)を変更する
  • 取引終了曜日・時間を変更して早めに停止する
  • 手動で全決済して停止する

という対応になります。

それぞれ解説します。

利確金額(または損切金額)を変更する

利確金額を下げることにより、早め利確をしてポジションを解消します。

例えば利確金額30000円の設定を1円に変更することで、含み損から含み益に変わった瞬間に全決済してポジションを解消するという方法です。

決済時の利益はなくなりますが、ポジションを解消して危険を回避できる可能性が高くなります。

場合によっては、損切りでポジションを解消することもあります。

例えば1万円の含み損がある状態で、損切金額を-1円に変更することで、すぐに全ポジションが決済されます。

損失は出てしまいますが、ポジションを持ちつづけてもっと大きな損失を出してしまう可能性を考えると、こういった判断も大切です。

利確金額を変更するかしないかの判断は、テクニカル分析を使うことを推奨します。

私の場合はチャートに水平線を引いて判断をしています。

支持線(サポートライン)や抵抗線(レジスタンスライン)がどこの位置にあるかで決める感じですね。

支持線や抵抗線が利確される位置の先にある場合は、利確金額を変更せずにそのまま

利確前に抵抗線や支持線に押し戻されそうな場合は利確金額を下げる

といった判断をしています。

水平線の他にトレンドラインや移動平均線、RSIなどを使って判断するのも良いでしょう。

それぞれが使いやすいものを使ってください。

テクニカル指標を使っての判断は、初心者には少し難しく感じるかもしれませんが、

水平線などはそれほど難しくないので覚えておくのが良いと思います。

「水平線 引き方」などで検索して調べてみましょう!

テクニカル指標を使うのがどうしても難しいという場合は、

  • 片側6ポジションに達したら利確金額を変更する
  • 証拠金に対して10%以上の含み損が出たら利確金額を変更する

といった対応でも良いと思います。

利確金額を変更して停止する場合は、取引終了曜日・時間が過去の時間になっているかを確認してください。
未来の時間になっている場合、決済後に新規エントリーされてしまいます。

取引終了曜日・時間を変更して早めに停止する

大きく相場が動いたときは、その後もしばらく影響を受けて大きく動くことが予想されます。

エントリー後にボラリティが高くなって危なそうと感じたときや、トレンドが発生しポジションをたくさん抱えてしまったときは、次の決済後に停止するという判断も安全策として良いでしょう。

次の決済後に停止するには、取引終了曜日・時間を過去の時間に変更すればOKです。

手動で全決済して停止する

基本的には設定値を変更してEAによる決済でポジションを解消する方が良いですが、すぐにでも稼働を停止したい場合は、手動で決済しても良いと思います。

EAを手動で停止するときは、自動売買をオフにしたあとに保有ポジションを手動で全決済してください。

指標前や週末に停止できない際のテクニック

指標前や週末に停止しようと新規取引終了時間を設定しても、設定した時間のあとに決済がされるまでEAは停止されません。

そのため、利確値に達せずに思うように停止できないことがあります。

ほとんどの場合は、そのまま指標発表や週末までポジションを持っていても、利確してくれることが多いです。

ですので、損切りをしてでも必ず停止した方が良いとは言い切れません。

しかし、重要指標時や週またぎのポジションが危険であることは間違いないので、含み益が出ている状態や含み損が少ない状態など、停止できる状況であればなるべく停止した方が良いと思います。

停止する方法としては先程あげた、

  • 利確金額を変更する
  • 手動で全決済して停止する

になります。

含み損が大きい状態で無理にポジションを決済する必要はないですが、含み益が出ているタイミングや含み損が少ないタイミングがあれば、ポジションを解消して停止しておきましょう。

最大ナンピン回数を減らす方法もあります

最大ナンピン回数を減らすと、一方向に進んだ際のナンピン回数を制限でき、含み損を少なくすることができるため耐久性があがります。

ナンピン回数が少ないとそのまま一方向に相場が進みつづけた際に利確までの距離が遠くなるため、利確できずに含み損を抱えている時間が長くなりますが、一方向に大きく動く相場は反発(または反落)して戻る場合が多いので、それまで耐えるといった方法になります。

私は長期間含み損を抱えつづけるのが好きではないので、最大ナンピン数を減らす対応はしていません。

しかし、私の口座(最大ナンピン回数10)がロスカットしたGOLDの相場でも、最大ナンピン数を4回にしていたことよって耐えられて利確できたという運用事例がありましたのでご紹介しました。

最大ナンピン回数は、ポジションを持つ前に設定してください。

ポジションを持っている状態で変更してしまうと、EAが正しく動作しない場合があります。

資金管理の方法

ここまで損失回避方法について解説してきましたが、どんなに運用管理を徹底していても、EAを運用しているといつかは必ず損失が出てしまいます。

そこで重要になってくるのが、資金管理です。

資金管理は、FXで勝つために一番重要ともいわれています。

資金管理をして損失を抑えることで、EAを長期運用をしてトータルで勝てる可能性が高くなります。

とても重要なことなので、しっかり覚えておいてください。

大前提:余裕資金で運用する

余裕資金とは、生活に必要なお金や将来的に必要になるお金以外の、自由に使えるお金のことです。

余裕資金を使うことはEAの運用に限らず、FXトレードを含む投資における大前提になります。

FXや投資に100%は絶対にありません。

過去にはリーマンショック、最近だとコロナショック、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエル・パレスチナ紛争など、予期せぬ大きな出来事で相場の大変動がありました。

こういうときに全く損失を出さずに運用をすることは、かなり難しいです。

間違っても生活に必要な資金や、将来必要になる資金を使っての運用はやめましょう。

利益の出金や資金移動をする、または損切りを設定する

利益の出金や資金移動をしておくことで、一度に全ての投資資金を失うことを防ぐことができます。

出金や資金移動は、初期投資資金が倍になったタイミング(原資回収時)がおすすめです。

このタイミングで利益を出金してしまえば、その後は初期投資資金を失うリスクなしで投資することができます。

  • リアル口座で運用する場合は、投資資金が倍になるたびに出金や資金移動をする
  • もしも途中で損失が出てしまった場合は、出金や資金移動をした資金から投資資金を入れ直す

これを繰り返すのが、長期的にトータルで一番効率よく資金を増やす方法です。

初期資金の倍になったタイミングや3倍になったタイミングで、初期資金金額〜初期資金の1.5倍くらいを損切り設定するのが良いと思います。

そうすることで、もし損切りになってもトータルでは利益が出ていることをアピールすることが可能です。

リアル運用で損切り設定を使っても良いのですが、損切りの場合は急変動に決済が追い付かず、設定した損切り金額以上の損失が出てしまうことがあります。

また、ボーナスやゼロカットシステムもあるので、リアル運用の場合は出金や資金移動の方がおすすめです。

基本的に単利で運用することを推奨(資金が増えてもlotを増やさない)

資金が増えたからといってlotを増やしてしまうと、同時にリスクも増えてしまいます。

そのため、基本的にはlotは増やさない単利運用が推奨です。

もしlotを増やすとしても、原資回収(出金や資金移動)をしたあとが良いでしょう。

資金は分割して投資する(リアル運用の場合)

余裕資金を全て使って運用してしまうと、1回の損失で全ての資金を失うリスクが発生してしまいます。

そうならないために、投資資金の3〜5分割ぐらいに分けて投資するようにしましょう。

資金を分割して投資すれば、もし原資回収前に損失が出てしまっても、分割した資金でEAの稼働を再開できます。

それで原資回収ができれば、トータルで利益を出していけるということになります。

運用する通貨ペアについて

私が2024年10月現在で運用している通貨ペアは、

  • ユーロドル(EURUSD)
  • ポンドドル(GBPUSD)
  • ドル円(USDJPY)
  • GOLD
  • ビットコイン(BTCUSD)

になります。

ユーロドルとポンドドル

ユーロドル(EURUSD)とポンドドル(GBPUSD)相場は安定していて、着実に利益を出してくれているので、実績をつくりやすい状況がつづいています。

2023年から運用していて、昨年のイスラエルパレスチナ紛争による影響を受けたときに損切りが1度ありましたが、大きな損切りはそこだけとなっています。

できるだけ損失を少なく安全に実績をつくっていくなら、ユーロドルやポンドドルの運用がおすすめです。

ボラティリティの高さは、ユーロドルよりもポンドドルが高くなっていますので、初心者が最初に運用するならユーロドルが良いと思います。

ドル円

ドル円は、急激な円安からの急激な円高で2024年7月〜8月の1ヶ月で20円(2000pips)以上動くなど、長期で実績を出すのが難しい状況がつづいています。

指標発表時以外でもトレンドが出やすい状況なので、手動で危険回避をしていかないと厳しいかもしれません。

ただ、運用者の中にはドル円のリアル運用で3万→78万円の26倍に増やすという成果を出された方もいらっしゃいます。(2023年1月〜3月までの相場)

つまり、設定値を最適化してボラティリティの高さをうまく利用できれば、ドル円でも実績を出すことができるということです。

ドル円は日本人にとって一番身近な相場で情報も入りやすいというメリットもあるため、リアル口座で少額でも運用しておくと良いかもしれません。

GOLD

GOLDは史上最高値付近を推移していて、かなりボラティリティの高い状況がつづいています。

ハイリスクなのは間違いないのですが、ボラティリティの高さから月利100%以上という超ハイリターンも実現しやすく、トレード回数も多いため、利益が得やすいです。

実際に私自身の利益は、GOLDの運用によるものが一番多くなっています。

GOLDは運用管理や資金管理の重要度が特に高いため、初心者には運用が難しいかもしれませんが、EA運用スキルを短期間で身につけるのには一番良いと思います。

EA運用スキルを向上させるためにも、リアル口座から10万円の少額からでも良いので運用してみてください。

ビットコイン

ビットコインは運用1ヶ月で3倍増を実現するなど、相場がハマればかなりの実績を出せる可能性を秘めています。

また、経済指標発表による影響を受けにくいので、あまり稼働管理をせずに放置での運用もしやすいです。


ただし、ビットコインはボラティリティが高く、一度大きなトレンドが発生すると止まらずにどこまでも進んでしまうような動きをすることがあるため要注意です。

トレンド発生時の稼働を避けて資金管理を徹底すれば、大きく資金を増やしていけると思います。

ビットコインは話題性があり、ビットコインでのEA発信者は少ない(ライバルが少ない)ので、EA申込みはもらいやすい印象です。

ぜひビットコインの運用にもチャレンジしてみてください。

その他の通貨ペアでの運用

Aegisは、運用する通貨ペアに制限はないため、私が運用する通貨ペア以外でも稼働することができます。

運用に慣れてきたら、他の通貨ペアでの運用を試してみるのも良いでしょう。

ちなみに仮想通貨CFDであれば、土日も取引することができます。
※XMのメンテンス時間は取引できません。

推奨通貨ペア以外で運用する際は、なるべくメジャーな通貨にした方が良いです。

マイナーな通貨だと、スプレッドが高かったり急変動が起こりやすかったりしますし、情報も少ないので経済指標がわかりにくくなります。

まずは少額からでもリアル口座で検証をしてみて、Aegisと相性の良い通貨ペアを見つけてください。

複数通貨ペアの同時稼働について

Aegisはシステム負担の多いEAではないので、VPSの最低プランでもMT4を4つぐらい同時起動して、それぞれにEAを稼働してもシステムの不具合等は起こりにくいです。

私は2GBプランのVPSで4つMT4を同時起動してEAを運用していますが、今のところ負担増加による問題は起きていません。

通貨ペアや設定値を変えてみたりして、複数通貨ペアでの運用にもチャレンジしてみてください。

分析と検証も大切

Aegisを稼働してからの分析と検証も大切です。

公表しているリアル口座の設定値は、私が分析と検証をして決めている値になります。

私の設定値を真似して運用しても良いのですが、自分で分析と検証をすることでEA運用スキルを向上できますし、発信にもオリジナリティが出せるようになります。

例えば、

  • 利確が少ないので、ナンピン幅と利確幅を狭くしてみる
  • 保有ポジション数が多くなりやすいので、ナンピン幅と利確幅を広くしてみる
  • 毎月15日は大きく動きやすいので、稼働をしない

というような分析や検証のもと、設定値変更や稼働管理をしていく感じになります。

最初は難しいとは思いますが、EA運用スキル向上のためにも、分析と検証をするようにしてください。

Aegisを運用して資金を増やす方法まとめ

Aegisを運用して資金を増やすには、

  • 損失を避けるための稼働管理
  • 損失を抑えるための資金管理

がとても重要です。

Aegisを稼働しておけば、利益を出すことは勝手にやってくれます。

ですので、

利益を出すことよりも損失を回避することや損失を抑えること!

これを優先してAegisを稼働するようにしてください。

適切な運用ができれば、トータルで資金を増やしやすいEAであることは間違ありません。

Aegisの特徴や使い方をしっかり覚えて、リアル運用で資金を増やしていきましょう!

ここまで私の運用方法について書いてきましたが、私がすべて正解というわけではありません。

Aegisの特徴をしっかり理解することで、自分なりの運用法を見るけることもできるはずです。

なので、私の運用方法をただ真似するのではなく、自分で運用する意識を持って実践するのが良いと思います。

頭で覚えるより実践することが一番です。

色々設定をイジったりすると、より理解が深まると思います。

そうなれば爆益が入るようなるのは間違いありません。

継続して毎月数万、数十万、数百万円の利益を得ることも十分に可能です。

わからないことは、いつでもサポートLINEで気軽に質問して下さい。

運用がうまくいかないという相談でも、何でもOKです。

Aegisで安定した利益が得られるように、お互い頑張って実践していきましょう。